【不動産業界入門】業界未経験者が一人前の住宅販売営業マンになるまで(入社-2ヶ月まで)

宅建士

みなさん、おはこんばんにちは。

新年度も始まり、約2ヶ月が経ちましたが、働き人の皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

筆者も、新年度から新しい環境でスタートしました。
知識も経験も全くない 不動産業界 に飛び込んで約2ヶ月、いろんなことを学びながら、なんとかやってきています。

同じように新しく不動産業界で働き始めた方、これから不動産業界への転職を考えている方の中には、こんな人もいるかと思います。

働き人
働き人

「不動産業界ってどんなところなの?」
「業界未経験者だけど不動産業界でやっていけるの?」
「知らないことが多すぎて、何から手をつけたらいいのかわからない」

そこで今回は、筆者が業界初心者として学んだこと、経験したことを節目節目で、詳しくご紹介していきます!(今回は、入社〜2ヶ月の間でのことをご紹介します。)
(※企業によっては参考にならないかと思いますが、その辺はご了承下さい…。)

(参考)筆者の業務内容

まず、現在筆者が勤めている会社がやって手がける事業は、大きく3つ

① 物件(一戸建て、マンション)のリノベーション、再販売
② 自社の戸建住宅の建設、販売
③ 不動産業における仲介業務

※扱う物件は、基本的に居住用になります。

そんな会社の中で、筆者は、物件の販売(いわゆる営業職)に従事してます。
(業界未経験の方は、ほとんど営業に回されるかと思います、というのも、業界の知識が1番必要とされるため、これから不動産業界で働いていく人にとって、勉強する機会が得やすいことが理由かと思います。)

そんな不動産営業の駆け出し筆者が入社〜2ヶ月の間で学んだことをご紹介していきます。

SUUMO(スーモ)への入稿

不動産業界の人じゃなくても知っているSUUMO(スーモ)
基本的には賃貸・売買の物件を検索するサイトですが、ここでは不動産業者が物件情報をアップする方法や、物件情報の登録の際、より多く集客するコツを筆者なりにご紹介します。

反響を得やすい、「写真の撮り方」

物件情報を見るときに1番目につくのは、物件の写真です。
(人は情報収集の際、視覚情報が80%を占めていると科学的にも証明されています。)

なので、物件の写真の撮り方は、非常に大切です。
筆者が教わった物件の取り方は、こんな方法(会社では物件撮影用でiPhone16Proを使っています。)

① カメラの設定(ズームは0.5倍、明るさは+1.3-1.7の間)
② 部屋の写真を撮影するときは立膝くらいの高さで撮影する
③ 画角を水平にする(設定で”グリッド線”)を表示させる
④ 晴れた、明るい日中に撮影する

※あとは、”この撮り方いいな”って思える写真を挙げている他社の物件写真を見て、アングルや、光の加減を学んでいくのが、撮影技術の向上に効果的だと思います。

反響を得やすい、「物件紹介の文章」

物件の写真を綺麗に撮れて満足してちゃダメです。
写真をSUUMOにただアップしても不十分、掲載する写真に合わせて、読者の心をグッと掴むワードを添えることも非常に大切です。(お客さんは、画像と、文章でしか物件の良し悪しの判断ができません。)

部屋紹介を例に、2つを比較してみると、こんな感じ

左の画像は、部屋の写真に、広さと部屋の種類のコメントを記載しただけのもの
右の画像は、左と全く同じ部屋の画像に、実際の生活をイメージできるコメントを記載したもの

皆さんは、どちらに興味を惹かれましたか?

コツは、お客さんを魅力的な画像で惹きつけ、具体的なコメントでその部屋での生活をイメージさせることです。

写真・コメントを通して魅力を感じる物件は、そうじゃない物件に比して、閲覧数が多い傾向があるそうです。

REINS(レインズ)、2秒でブッカクへの登録

ここは、不動産業者専用のサイトなので、一般の方は普通は知りません。

REINS(レインズ)、2秒でブッカク は、こんなことに使います。
① 現在・過去に販売している(販売していた)物件(建物・土地)の検索
② 物件の成約事例の検索(建物・土地が過去に売買された価格等がわかります。)
③ 物件の取り扱い不動産業者への問い合わせ、内見の依頼

REINZ(レインズ)には、物件の間取り図、謄本、測量図、物件の写真なんかが掲載されています。
(不動産業者によっては、掲載している情報に差があり、間取り図しかない物件や、それすらない物件も中にはあります。)

※SUUMOに掲載されていない物件の情報もこちらで検索することができます。

2秒でブッカクは、REINZ(レインズ)とシステム上紐付けられており、レインズで気になった物件を、取り扱い業者に問い合わせることができる仕組みになっています。
”ブッカク”とは”物件確認”の略語であり、これまでは物件情報を得るため、いちいち業者に物件確認や、内見依頼の電話を直接掛けていましたが、”2秒でブッカク”を使えば、Web上で物件情報を得ることができますし、内見依頼もWeb上で依頼・管理することができるようになっています。

必要書類の取り方(法務局、税務署)

最近はデジタル化が進み、オンラインで取得できるようになってきています。
※とはいえ、書類の種類によっては紙で用意したりと、デジタル/アナログが入り乱れてます。

今回ご紹介するのは、不動産の売買契約において、最も基本となる書類2つの取り方

登記簿謄本(よみ:とうきぼとうほん)の取り方

「謄本取っとけ」と言われたら大体が ”全部事項謄本(ぜんぶじこうとうほん)” のこと
 対象の物件(土地、建物)が、「どんな大きさで、いつ、誰が、誰に所有権を移転し、現状誰が保有しているのか」などがわかる書類です。

では、簡単なオンラインでの入手方法をご紹介します。

① 物件の住所を調べる。(マンションは部屋番号まで)
② 物件の地番(ちばん)を調べる。
 
 ※地番≠住所 (地番は登記上の番号のため、所轄の法務局に確認しないとわかりません。)
→ 所轄の法務局に電話(Webで「◯◯市(物件の市町村)、地番、照会」と調べれば、所轄の法務局の電話番号がわかります。電話で、”物件の地番を知りたい旨”+”物件の住所”を伝えると、地番を教えてくれます。)
③ 法務局「登記情報提供サービス」にログイン、登記簿謄本(pdfデータ)を入手
→ 調べた地番をサイトのフォーム従い入力すると、pdfに出力される。(役所での手続き同様、料金が発生します。)
(注意!)pdf出力されたデータは、しばらく放置すると、ダウンロードできなくなります。
そのため、pdf出力後はなるべく自身PCにダウンロードしておきましょう。

固定資産(土地・家屋)評価証明の取り方

固定資産評価証明(こていしさんひょうかしょうめい)、どんな時に使うものかというと、
登録免許税、相続税、贈与税を算出する際に必要なものになります。
(後々、決済(不動産登記手続き)の際にも使用する重要書類になります。)

物件(建物・土地)の販売には物件価格のみでなく、登録免許税や、印紙税、事務手数料…etc
といった諸経費がかかってきます。それを含めて販売するため、評価証明の取得は必須です。

ただし、固定資産評価証明は、オンラインでの取得ができません…。
そのため、市町村の税事務所窓口に行く必要があります。

東京都における固定資産評価証明の取得に必要な申請書になります。

この申請書は、Web上で取得でき、
「市町村名 税事務所 評価証明取得」で検索すれば、大体の場所の申請書は見つかります。

税事務所は、タイミングによりますが、不動産屋で混んでいます(笑)
なので、事前に記入して窓口に行くことをお勧めします。

記入要領はいたって簡単です。
(今回は、会社の使用人としていく場合の記入要領になります。)

まず、地番を調べておく必要があります。
謄本の取得と同じ要領で地番を調べ、記入します。
(建物がある場合は、家屋番号も調べる必要があります。家屋番号も地番を聞く際に一緒に教えてもらえます。)

(番外編その1)業界知識を学ぶために

業界未経験者の筆者にとって不動産業界は、必要とされる知識の量・幅が広範で、毎日の仕事から得られる経験だけでは一人前の不動産営業マンになるのに多く時間を要してしまいます。

(職場の先輩の会話、お客さんへの物件説明などでも知らないワードが飛び交っています。)

実業務をこなしながらも何か成長するためにできることはないかと色々と探してみて、
「これはいい!」って思ったものをご紹介します。


タイトルからお分かりいただけるように、非常にわかりやすい本になります。

物件現地や、書類上での不動産調査の基本的事項から、不動産取引の実践的知識まで、業界未経験者や初学者にも分かるよう、噛み砕いた・わかりやすい内容になっています。

※この本を読んでから実業務に取り組むと、自分自身の知識・経験として着実に蓄積できているようで、1度教わった内容を2、3度聞き直すこともなくなり、限られた時間を有効に活用できるようになってきました。

(番外編その2)都会での土地勘を得るために

社会人になってからほとんどの期間を青森県で過ごしたためか、
残念ながら、首都圏の土地勘がまったくありません。

筆者が務める会社で扱っている物件のほとんどが関東圏(東京都、埼玉県、神奈川県)に所在していますので、土地勘を磨くことは接客する上で必須

土地勘(特に東京23区内)を磨く上で筆者が心掛けていることをご紹介します。

① 主要鉄道網の停車駅を網羅すべし
( → 首都圏で働く人の59%は電車移動
② (都心の場合)東京23区を把握すべし
( → 可能であれば、東京23区+市名/町名まで位置関係と地域の特色を把握)
③ 主要大通りを網羅すべし
( → 首都高、環状線7、8号…etc など)

※細かい、土地勘の磨き方は別の記事でご紹介します。
(100%我流になるので、ご参考に活用して下さい。)

まとめ

今回は、不動産業界の新人が入社して2ヶ月間で学んだことや、自分自身で必要だと感じた工夫をいくつかご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか??

どこの業界でも、就職/異動するのは精神的にも肉体的にも負担が意外と多いものだと思います。

そんな忙しい日々を過ごしている人たちの負担を少しでも軽くできれば…!
(なんて気持ちで執筆したので、だいぶ細かいことまで記載してます、ご了承ください。)

※今後、3ヶ月目-半年の間で得たことなどを別記事にてご紹介していくので、楽しみにお待ちください!

以上、解散!

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