みなさん、おはこんばんにちは。
5月から不動産業界で働き始めて早くも2ヶ月、今だに先輩に手取り足取り教えてもらいながら仕事をしている筆者(31歳、二児の父)です。
今回は宅建士合格に近づく「5問免除」を獲得するべく、「宅建登録講習」を受講してきたので、その内容や感想などをご紹介していきます。
不動産業界で働く上で、必ず耳にする資格「宅建士(読み:たっけんし)」
不動産(土地・建物)取引には欠かせない資格で、業界内外を問わず人気資格となっていますが、決して簡単な試験ではございません。(昨年の合格率は18.6%と、5人に1人しか合格しない、比較的難易度の高い試験です。)
この宅建士合格をより確実にするための手段として、知っておくべき制度が今回ご紹介する「5問免除制度」です。
この記事では、「5問免除制度」の概要、申し込みの流れ、受講した感想をご紹介します。一般合格者との合格率も比較しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建登録講習とは?(5問免除制度について)
宅地建物取引士(通称:宅建士)試験の概要
宅建士は、物件(土地・建物)の売買・交換や賃貸の仲介などの「宅地建物取引業(略:宅建業)」を行う際には、必須資格となっています。
”(会社(事務所)の従業員、5名のうち1名に宅建士を配置しなければ宅建業を行ってはならない”と法律で定められており、宅建士は業界において非常に重宝されます。)
また、この資格は一度資格試験に合格すると一生有効で、例年20万人前後が受験する非常に人気の国家資格となっています。
(※試験の合格は一生有効です、宅建士証(顔写真付き)は有効期間が5年となっており、更新が必要です。)
5問免除制度とは?
宅建士の合格に一歩近づく「5問免除制度」とは、全50問ある宅建士試験のうち、46〜50問目が免除になると言う、非常にメリットが大きい制度です。
国土交通大臣が認可した「宅建登録講習」を受講し、最後の修了試験(全20問)に合格すると、「登録講習修了者証明書」を発行してもらえます。
(この修了証明書は発行してから3年以内に実施される宅建士試験に対し有効です。)
この登録講習は、通信講座(自宅学習)とスクーリング(通学)の2部で構成されており、資格学校(ユーキャン、LEC東京リーガルマインド、資格の大原など)で申込み、受講することが可能です。
この登録講習の80%以上の内容が実際の宅建士試験の内容に含まれるため、宅建士本試験の勉強と合わせて受講することで効率的に学習を進めることができます。
なお、2024年の宅建士合格率ですが、5問免除非利用者が17.8%なのに対し、5問免除利用者は21.9%と約5%合格率が高い結果となっています。(過去5年間の実績を見ても、登録講習受講者の合格率が高く、その優位性は証明されています!)
宅建登録講習(5問免除制度)の対象者
この制度、誰でも活用できるわけではございません。2つの条件を満たすことが必要です。
宅建登録講習(5問免除制度)の受講条件
① 受講時において、宅建業に就いていること。
② 従業者証明書を保有していること。
ざっくり言うと、不動産会社で勤務していることが条件になります。
(従業者証明書は、宅建業者で働くアルバイトや派遣社員にも携帯させることが義務付けられているため、本属でなくても宅建登録講習を受講できます。)
申し込み 〜 講習受講まで
申し込み方法
いつ?
→ 3月〜5月の間で「宅建登録講習」を申し込み
(受付数に限りがあるので、早めの申し込みをオススメします。)
(スクーリング(通学)の開催時期は、早くても5月、遅いもので7月になります。)
どこから?
Webから申し込み可能です。
(申し込みフォームに必要な事項を入力するだけの簡単なものです。)
何が必要?
申し込みには、宅建業者であることを証明する「従業者証明書」と、
受講料となる「受講料」が必要です。
※どこの資格学校で申し込むかによりますが、2万円弱を見ておけば間違いありません。
申し込み後
申し込み後、1、2週間でテキスト類が届きます。
(受講先のスクールによって異なります。)
筆者は5月のギリギリで申込み、7月スクーリングに参加してきました。
申し込み先は、「日本ビジネス法研究所」
(※聞いたことない名前だったので、正直最初は疑ってました。)


テキストは全部で3冊
(うち1冊は当日会場で貰いました。)
Ⅰ.民法(土地建物の権利及び権利変動)
Ⅲ.業法(宅建業法とその関係法令)
Ⅳ.税金(宅地・建物に関する税金)
(なぜか”Ⅱ”のテキストはありませんでした。)
テキストの中身は、ほとんどが文字
(イラスト、図表は最小限)
テキストだけあれば、本屋に売っている宅建関連の参考書の方が100倍わかりやすいと思いました…。(あくまで初学者目線ですが)
受講先のスクールにもよりますが、スクーリング当日までにやっておく宿題があるので要注意です。
「登録講習演習問題」とのことですが、事前に郵送されるテキストを読みながらであれば解けます。
演習問題は、全20問・四肢択一問題、特に採点等は必要ないようなので、受講者の予習を促す目的でこの宿題が設定されているのだと思います。

スクーリングの1ヶ月前までには、当日の案内の紙が別に届きます
案内の内容は、
◯ 受講者の情報(氏名、住所、勤め先など)
(画像では個人情報のため隠しています。)
◯ 当日のタイムスケジュール
◯ 持ち物
◯ そのほか注意事項など
修了試験は途中退席可能なので、終わった人から採点受け→修了書の交付→解散
になります。
宅建登録講習(カリキュラム)
宅建登録講習(スクーリング)のコースは、一般的に2つ
(宅建登録講習は、10時間以上のスクーリングが義務付けられています。)
①2日間に渡って受講するコース(AM10:00〜PM16:50)
②丸一日で受講するコース(AM9:00〜PM21:00) (←筆者はこっち)
※どちらのコースも最後の1時間は修了試験となります。
宅建登録講習の修了試験に合格すると

宅建登録講習の修了試験に合格すると、「登録講習修了通知」を渡されます。(画像のとは別紙ですが、同時に交付されます。)
通知書に記載のある「修了番号」と登録講習を実施した団体の「登録番号」の2つは、本試験の申し込み時に、5問免除申請するために使用します。
(注意!)通知書を紛失すると再発行に1,000円かかります。くれぐれも紛失しないようにしましょう。
宅建登録講習を受けてみた感想

宅建登録講習は、テキストに沿って講師が一方的に説明する流れ
講習を受けた率直な感想は、
「5問免除のためだけの講義だった」です。
講師の先生は、現役の宅建士、土地家屋評価士、税理士など、実務経験が豊富な方が揃ってましたが、時間が限られているため、質問時間や本試験のための内容はありませんでした。
講習最後の修了試験で7割合格できるよう、出題箇所を少しオブラートに包みながら説明していくといった内容でした。(出題箇所をほとんど教えてくれたので、事前にテスト勉強をしなくても7割合格は割と簡単だと思います。)
まとめ
「宅建士合格」に一歩近づくため、宅建登録講習を受講したので、その制度の内容や、受講した感想をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
10月19日(日)に実施される宅地建物取引士試験に1発合格できるよう、これからも勉強に励んでまいります!
その中で、不動産業界にいるからこそわかる効果的・効率的な勉強法があればご紹介していきますので、楽しみにお待ち下さい。
以上、解散!
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