みなさん、おはこんばんにちは。
筆者の腕時計購入までの軌跡をご紹介する企画? の第3弾(その2)です。
その1では、『(前略)〜クロノグラフ編〜』ということで、クロノグラフのモデルを4選ほどご紹介しましたが、時計愛好家ウケしそうなラインナップになりました…。
※ その1『(前略)〜クロノグラフ編〜』はこちらからご覧ください。
今回は、〜ダイバーズウォッチ編〜 ということで、店舗で実際に試着し、購入を検討したモデルを 5本 ご紹介していきます!
お店は、前回同様こちらの店舗、ISHIDA新宿店

(直営ブティックと違って、ここは様々なブランドを同時に試着・比較することができます。)
※ これが意外に重要で、”あのブランドの時計、どんな感じだったっけ…?” ってなりません。
購入候補① OMEGA「シーマスター ダイバー300M」



OMEGA「シーマスター ダイバー300M」
自動巻き(Cal.8806 コーアクシャルマスタークロノメーター) 25,200振動/時 約55時間 直径42mm(ケース素材:SS)厚さ13.8mm 300m防水 100万1,000円(税込)
”ダイバーズウォッチと言えば何?” と聞かれたら大多数の方が思い浮かべるのがこのモデル
実用時計の頂点にして、究極の性能を追い求めている時計メーカーOMEGA
その性能は、正直日常生活には不必要なレベル(特に15,000ガウス以上の対磁性能は、時計を着用したまま医療機器MRIを通っても磁気帯びしないという驚異的な性能)
本作は、ジェームズ・ボンド役であるダニエル・クレイグがパリオリンピックにおいて着用していて話題を呼んだモデル、2024年に発表されたばかりです。
こちらのモデル、従来の「シーマスター ダイバー300M」と異なる点は、大きく3つ
① 回転ベゼルが、セラミックからアルミニウムに変更
② 文字盤デザインの変更(ノンデイト、秒針先端の色が時・分針と統一)
③ ミラネーゼベルト(ステンレススチール製のメッシュベルト)
特に、①について、
回転ベゼルがアルミ製になったことでツヤ感がやや抑えられ、ツールウォッチ感が増しています。
これまで、このツヤ感が苦手で、ちょっと敬遠してた方は、ぜひ実機をお試し下さい、印象が全然違います…!(実は、筆者もそのタイプでした..。)
他には、③のミラネーゼベルトについて、
これが非常に不思議なベルトで、スウェットやパーカーのカジュアルな服装でも、スーツのようにフォーマルな服装でも、しっかりと馴染み、かつ、しなやかさがあり着用感も素晴らしい、万能ベルトだと思います。(また、ベルトのコマ調整が必要なく自身でベルト調整できるのも魅力の一つです。)

OMEGA「シーマスターダイバー300M」はこんな人におすすめ!
① 予算100万円で一生ものの時計をお探しの方
② ダイバーズウォッチを磁気帯びを気にせず普段から着用したい方
③ 初めての高級時計は、王道のモデルを選びたい方
購入候補② GLASHÜTTE ORIGINAL「SeaQ(シーキュー)」


グラスヒュッテ・オリジナル「SeaQ(シーキュー)パノラマデイト」
自動巻き(Cal.36-13) 28,800振動/時 約100時間 直径43.2mm(ケース素材:SS)
厚さ15.65mm 300m防水 187万円(税込)
この時計、知っている人の方が珍しいと思います…。
堅牢な時計作りが評判のドイツの時計メーカー「グラスヒュッテ・オリジナル」のダイバーズウォッチ
サンレイ仕上げの文字盤に夜行塗料が塗布されたアイコニックな時・分針、アップライド(立体的)されたアラビア数字インデックス、大ぶりなデイト表示、全てが絶妙に調和を成して、高いデザイン性と視認性を両立させています。

ドイツ時計最大の特徴といえば、裏から見えるムーブメント
”3/4プレート”と言われ、ムーブメントのほとんどを”地板”が覆っていますが、それに施されたポリッシュ仕上げが非常に美しく、芸術品を見ているようです。
さらに”スワンネック”と言われる部品もしっかり見ることができます。
ここまでのデザインを兼ね備えながらも、プロダイバーの使用にも耐えうる本格仕様
300m防水に加え、100時間のロングパワーリザーブ
ただ本作は、ケース径43.2mm、厚さ15.65mmとやや大ぶりなサイズ感、筆者が想定する使用シーンのビジネス面でやや目立ちすぎる印象が…。

グラスヒュッテ・オリジナル「SeaQパノラマデイト」はこんな人におすすめ!
① 質実剛健なドイツの時計作りに共感できる方
② デザイン性と機能性のどちらも妥協したくない方
③ 時計を複数保有していて、毎回巻き上げ、時刻合わせが面倒な方
購入候補③ ROLEX「オイスター パーペチュアル サブマリーナ」


ROLEX「オイスター パーペチュアル サブマリーナ」
自動巻き(Cal.3230) 28,800振動/時 約70時間 直径41mm(ケース素材:SS(904L))
厚さ12.5mm 300m防水 157万800円(税込)
満を辞して、ROLEX(ロレックス)をご紹介します。
”工業時計の頂点”と言われるだけあって、ブランドとして世界3大時計ほど歴史は深くありませんが、非常に高い性能、デザイン性と圧倒的な知名度があります。
ROLEXの時計全般ですが、素材には904Lステンレススチールを採用、一般的に時計に採用される316Lステンレススチールより、耐久性・耐食性に優れています。
(航空機や医療機器などにも利用される904Lですが、非常に硬度が高く、加工が非常に難しいらしく、ROLEXの技術力の高さを裏打ちしています。)
こちらのモデルは、”ダイバーズウォッチの元祖”とも言われ、現代ダイバーズウォッチのデザインの原点にもなっています。そのデザインは誕生当初(1953年)から大きくデザインが変更されておらず、完成度の高いモデルになります。
ダイバーズウォッチとして完成されたデザインの上、機能性も優れており、夜行塗料が塗布されたインデックスを備えた文字盤はシンプルで視認性が高く、精度は、日差−2秒〜+2秒と非常に高い精度を誇っています。
また、逆回転防止ベゼルには、ROLEX自社開発のセラミックが採用され、高い耐久性、視認性を備えています。また、プロダイバーが現場で使用できるように、ベゼルの”刻み”は程よく深く施され、手袋を装着していても容易に操作できる高い操作性も併せています。
ただ、このモデル唯一の欠点としては、非常に人気のモデルであり、また、リセールバリューも高いため、資産として購入される方もいます。そのため、店舗に行っても購入できないことがほとんど…。

ROLEX「オイスターパーペチュアル サブマリーナ」はこんな人におすすめ!
① 周りの人から”良い時計してるね”と認められたい方
② 日常からガシガシ使っていきたい方(高い精度、耐久性)
③ 初めての高級時計選びで失敗したくない方(使っていて、”やっぱり違うな..”ってなっても、売却すればほぼ買った時の金額のまま戻ってきます。)
購入候補④BLANCPAIN「フィフティファゾムス」



BLANCPAIN(ブランパン)「フィフティファゾムス」
自動巻き(Cal.1315)28,800振動/時 約120時間 直径42.3mm(ケース素材:SS)
厚さ14.3mm 300m防水 268万4,000円(税込)
ダイバーズウォッチを語る上でこのモデルは絶対に外せないですね..。
ROLEX「サブマリーナ」と並んで”ダイバーズウォッチの元祖””歴史的名作”と言われています。
(文献によると、こちらのモデルの方が先に製造されたとかされてないとか…。)
ブランドとしては、世界3大時計より歴史が深く、『世界最古の時計ブランド』になります
このモデルの他と異なる特徴は大きく3つ
① 逆回転防止ベゼルがサファイアクリスタルガラスで覆われている。
② ブレスレットの”コマ作り”が特許取得している。
③ 素材によるモデル展開が豊富
① 逆回転防止ベゼルがサファイアクリスタルガラスで覆われている。

他のブランドでは真似できないのがこのベゼル
高硬度を誇るサファイアクリスタルガラスでベゼル全体を覆い、高い耐久性、視認性に加え、芸術の域まで踏み込んでいます。
このベゼルを作れるブランパンの加工技術の高さ、歴史の深さの証左だと思います。
② ブレスレットの”コマ作り”が特許取得している。

通常、ブレスレットの可動域を確保しようと思ったら、コマ間隔を空けるのが一般的です。
(コマ間隔を空けるとコマ同士が接触し、摩耗してしまうリスクがあります。)
しかし、本作は見ての通り、ブレスレットのコマの間隔がありません。
にも関わらず、可動域の広いブレスレットは唯一無二の装着感が癖になります。
コマの見えない部分は、複雑に成型された特許構造となっています。
③ 素材によるモデル展開が豊富

※腕時計紹介サイト「HODINKEE」から画像引用
「フィフティファゾムス」には、画像にある通り、チタン、18KRGのほか、18KPG、派生モデル「バチスカーフ」にはセラミックのモデルも展開しています。
ブランパンのチタンには、他ブランドでは最高ラインナップに採用されるグレード5チタンを、より高純度に進化させ、より高い耐食性を備える”グレード23チタン”を採用しています。

BLANCPAIN「フィフティファゾムス」はこんな人におすすめ!
① ”ダイバーズウォッチの原点・歴史”を体感したい方
② 実際のダイビングで使用できる本格ウォッチをお探しの方
③ ケース素材で時計選びを考えている方
購入候補⑤(番外編)BREGUET「Marine(マリーン)」



BREGUET(ブレゲ)「Marine(マリーン)」
自動巻き(Cal.777A)28,800振動/時 約55時間 直径40mm(ケース素材:18KWG)
厚さ11.5mm 100m防水 869万円(税込)
5本目は、購入願望はありますが、かなりのお値段のモデルBREGUET(ブレゲ)「マリーン」
※ダイバーズウォッチではありませんが、”海”にまつわる時計ということでご紹介します。
世界5大時計ブランドに数えられるBreguet(ブレゲ)、このブランドが生み出す時計はムーブメントのみならず、加工技術、ケース素材、デザイン、全ての完成度が至高の領域に達しています。
この時計一つだけでも、多くの技巧が施されています。
文字盤の”海の波”をモチーフにしたギョシェ彫り、硬貨のようにケース横に施されたコインエッジ、ブレスレットに丁寧に施された面取り、”船の舵輪”をモチーフにした自動巻ローター …etc

腕時計初心者が初めの1本に選ぶには、あまりにも雲上ブランドですが…。
超複雑機構と呼ばれる”トゥールビヨン”、”ミニッツリピーター”、”パーペチュアルカレンダー”といった機構をさまざま開発し、時計の歴史を200年早め、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と形容されたアブラアン・ルイ・ブレゲが創業したブランドであるBreguet(ブレゲ)は、すべての時計愛好家にとっての憧れだと思います。
いつか手に入れたいものです…!
まとめ
今回は、「ダイバーズウォッチ編」ということで5本の腕時計をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
どのモデルも非常に魅力的ではありましたが、どれにも個性があり、甲乙つけ難いですね…。
(時計初心者にとっては、まず王道モデルから入るべきかと思いますが…。)
今まで、クロノグラフのモデルも含め数々ご紹介してきましたが、この中からどのモデルを選ぶのか、非常に難しいですが、初めての高級時計、慎重に選んでいきたいと思います。
以上、解散!
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